【Salon#337】2024年11月23日(土祝)14:30~17:00

 待ったなしの部活動改革が進んでいます。教育課程外であるにもかかわらず、日本の学校教育の中で大きな位置を占めてきた部活動は、以前のままでは存在し得なくなっています。
 2017年12月に発足した日本部活動学会の設立趣意書には、部活動をめぐる諸課題として「児童生徒の負担の問題(家庭での時間や自由時間が少ない等)、顧問教員の過重負担、教員の全員顧問制と児童生徒の強制加入、過酷な練習や体罰、外部指導員との連携や質的向上、部活動指導員(職員)の確保、保護者の理解と協力、大会や練習時の送迎の問題、選手育成か教育かという目的に関わる問題など、多様な問題や課題」が指摘されています。まずは中学校から部活動の地域展開が進行していますが、高校や大学にも影響は及んでいます。
 担い手が地域であろうと学校であろうと、青少年が好きなことに取り組み、仲間とともに過ごす場は必要です。部活動には「居場所としての意義」があり、試合の勝敗とは別の「何かが育まれてきた」ものと考えます。

 本シンポジウムでは、卒業生が語る「部活動で学んだこと」を通して、長い目で見た部活動の意義や改善点を明らかにすることを試みます。主な舞台は筑波大学附属高等学校蹴球部(旧東京高等師範学校附属中学蹴球部)で、今年2月に創部100年を迎えた歴史と伝統を持つクラブです。Jリーグ発足前後から日本サッカーのメジャー化が進む中、同部は、サッカーとフットサル、男子と女子、現役と卒業生が連携するクラブとなり、多様な活動を展開しながらさまざまな分野に人材を輩出してきました。卒業生のコメントと学術的な考察を交えながら、部活動の可能性と課題を明らかにしていきたいと考えます。
 シンポジウム終了後は、同会場にて懇親会を企画しています。部活動のいまとこれからを、多くの方々とざっくばらんに語り合えることを願います。
  特定非営利活動法人サロン2002 理事長 中塚義実

【名称】NPOサロン2002公開シンポジウム2024
    「部活動で学んだことを語ろう!-筑波大学附属高校蹴球部の近現代を中心に」
【主催】特定非営利活動法人サロン2002
【後援】日本部活動学会、桐窓サッカー俱楽部
【協力】日本サッカー史研究会

【日時】2024年(令和6年)11月23日(土祝) 14:30~17:00 (14:00受付開始)
  注)17:00~19:00 同会場で懇親会 (※会費(2,000円)は当日徴収します)
【会場】筑波大学附属高等学校「桐陰会館」(東京都文京区大塚1-9-1)
  有楽町線「護国寺駅」徒歩約8分、丸の内線「茗荷谷駅」徒歩約10分
  注)オンラインでも参加できます(参加申込された方にZoomのURLをお送りします)
【参加費】1,000円(※サロン2002ファミリー、および一般参加の学生は無料です)
【参加申し込み】
 以下のサイトよりお申し込みください。
https://peatix.com/event/4139494

【登壇者】
 高橋 正紀 岐阜協立大学経営学部(スポーツ哲学)
 朝倉 雅史 筑波大学人間系(スポーツ経営学)
 中塚 義実 筑波大学附属高校/NPO法人サロン2002理事長(スポーツ社会学・教育学) ※コーディネーター兼

【参考資料】
 NPO法人サロン2002 2024年5月公開サロン報告書
  「大戦前の日本サッカーと二つのルーツ校-東京高師と東京高師附属中」
 https://www.salon2002.net/src/pdf/monthly_report/2024/2024-5.pdf